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泣きそうだ。
そりゃ、興味本位の知識で、俺も成長に合わせて成長してるわけで。
「なんでお前にそんな心配されなきゃなんないんだよ……」
「いや、僕は本気で心配したんだからね?君がその、もし、まだ、被ったままだったらとか、ね?」
んぁああああ!!!!
いやでも、俺もちょっとした知識はあるわけだから!!
「もういいだろ!?俺も男ではある。まあ、ちょっと、無頓着なだけで……でもほら、ガキの頃はカッコいい方がいいと思うだろ!?」
「で、使用されたことはないんでしょ?可哀想」
うるせぇええええ!!
「どうせなんだかよくわからない魔術書に紛れた本でも読んだんでしょ?」
ングッ!?
ご指摘のとおりだ。
魔術書の中に、ちょっと、如何わしい内容のものが紛れていて。
当時の俺はその本の内容にとても興味を持った。
いわゆる性的なアレコレが書いてあったあの本に。
「お前には関係ないだろ!!」
「とかいうけど、レオのこれはさっきの気持ち良いキスに期待してるみたいだよ?」
ピン、とシエルが指を弾く。俺の大事なところを狙って。
「ンァっ!?」
全身に絶妙な刺激が走った。ピリピリとそれは、小さな雷に打たれているような感じだった。
「や、やめろ!!」
「レオ、震えてる?怖いの?あはははっ!!」
「ホントタチ悪りぃなお前!!もう一生酒は飲むな!!」
「ええ?何?きこえなぁーい!!」
クソ!コイツ、これ以上好き勝手させると俺の身が持たない!
まずは腕の拘束を解かなければ。シエルの魔力はよくわかってる。〈解術〉もそう難しくはない。ちょっと上回る魔力をぶつければいいのだ……
「ひゃああっ!?」
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