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1週間の仕事を終えてやっと休みがやって来た。
ダボッとしたトレーナーにハーフパンツというダルっとした姿でベッドの上でゴロゴロするこの時間が最高に幸せだ。
(ゴロゴロするの最高〜ダラダラ好き〜)
ベッドの上でスマートフォンを触っているとディスプレイに健二くんの名前が突然表示された。
慌てて電話に出ると電話の向こう側から聞き慣れた健二くんの声が聞こえてくる。
『もしもし陽葵?寝てた?』
「ううん、起きてた。健二くんは?」
『俺はこれからお客さんとアポ』
「そっか、お仕事頑張ってね」
『ありがと。明日、休み取れたから今日の夜、陽葵の家泊まっていい?』
「うんもちろん。待ってるね」
『会えるの楽しみにしてる』
やっと2週間ぶりに健二くんに会える約束を取り付けることができて自然と口角が上がる。
忙しくてあまり会えなくてもやっぱり健二くんのことがちゃんと好きなんだと実感した。
健二くんがうちに来るのは夜のため、それまではダラダラしていようと思い再びベッドに身体を預ける。
しばらくスマートフォンを操作しながら何もしない時間を過ごしていると外が騒がしくなっていった。
そういえば隣の部屋の人が少し前に退去して今は空室になっている。
この騒がしさからするに隣に新しい隣人が引っ越してきたんだろう。
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