甘い日常

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「今日を楽しみにしていました。企画書の段階からどんなアプリになるかワクワクしていたので」 「同僚にも推し活をしている人がいて、推しの誕生日にはお祝いすると話を聞きました。その人もアプリケーションが完成したら使いたいと楽しみにしていました」 「そう言っていただけてとても嬉しいです。アプリケーションの内容はこちらのプログラマーの関から紹介させていただきます」 華乃子ちゃんに視線を向けると、ニコッと微笑みうなづいた彼女は自分のパソコンをクライアントのお2人に見せる。 そこには完成したアプリケーションが表示されていた。 横山くんが立案してくれた色別に検索できる機能もしっかり実装されておりその部分をクリックするとカラー毎のレシピ紹介ページに移動するようになっている。 料理だけでなくスイーツなども作るようにどちらもヒットするように検索機能は設定してもらった。 「例えば赤色で限定しレシピを調べるとこのようにレシピが検索結果に出てきます。更に今調べたこちらのスイーツのページに表示されているカトラリーや食器類をタップすると公式サイトに移動するようになっています」 「おぉー!すごいです。この写真通りに全て用意できるようになってるんですね!」 「更に推し活限定ではなく、簡単な言葉でも関連したメニューを検索できるように幅広く設定しております。例えば"お肉"、"玉ねぎ"のみを検索欄に入力した場合も従来のレシピアプリケーションよりも豊富に検索結果が出るようにしてあります」 華乃子ちゃんがパソコンを操作しながらアプリケーションを紹介していると森井さんや岩田さんが歓声を上げてくれるため私たちも自然と笑顔になる。 唯斗や横山くん、直井ちゃんが案を出してくれた内容を1つにし、こうしてプログラマーたちの協力を得て1つのアプリケーションが完成した。
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