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2人の肩に手を置いてとびきりの笑顔を見せる。
すると可愛らしい顔で笑顔を見せてくれた2人もまた私に応えるように口角を上げて笑ってくれた。
初めてのチームがこのメンバーで本当に良かったと思う。
この3人が協力してくれたからこの仕事は成功したんだ。
「僕も嬉しいです。百瀬さんや副島さんや直井さんと一緒に仕事が出来て本当に楽しかったです」
「私もですよ!ますます陽葵先輩への憧れが深まりましたっ!」
「2人ともありがとうね〜。またチーム組むことになったら真っ先に2人と仕事したい!」
「俺も忘れるなよ〜陽葵」
私たちシステムエンジニアは常に同じチームで仕事をするわけではないため、毎回メンバーは変わることだってある。
それぞれ色々なクライアントからの案件を預かっているため、2人はまた違う案件のサポートに回ったりすることになるだろう。
少し寂しいがこればかりは仕方ない。
2人にもう1度お礼を言った私は案件の内容を報告するためにチーフである理玖くんの姿を探した。
すると部下に何やら指示をしている理玖くんの姿を見つける。
私に気づいた理玖くんはその部下との話を終えてこちらに視線を向けると、私にしか向けない蜂蜜のような蕩ける視線を向けてくれた。
(華乃子ちゃんが言ってた意味が分かる気がする⋯こりゃバレるのも時間の問題かも⋯⋯)
「四ノ宮さん。今回の案件、大成功しました!」
「おめでとう。よく頑張ってくれたね。百瀬さんたちに任せて良かったよ」
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