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7.初めての産卵*
後ろに三本の触手はさすがにきつかった。けど、決してソコが切れたりするようなことをしてこないのがすごい。催淫効果のある粘液のせいなのか、じっくり時間をかけながら拡げられているからなのか。
かなり奥まで拡げられているんだと思うけど、意識もトロトロ、宙に浮かされたままの身体はふわふわゆらゆらしていて、もう何がなんだかわからない。
もう、好きにしてくれ、そんなことを考えたとき、後ろに入っていた三本の触手がジュルリと音を立てて引き抜かれた。
「ああああっ!」
まるで内蔵がひっくり返されたのかと思うくらい一気に抜けていって、俺は叫んでしまった。触手ちゃんは言葉が喋れないからしょうがないんだけど、いきなりそういうのはやめて欲しい。と思ったのもつかの間、眼の前に極太の触手が揺らめいている。
「そ……それ、入れ……るの?」
少し怯えながら声に出すと、その極太が穴を擦る。他の触手と違って、先端が細くなっているわけじゃなく、内側に巻き込むような不思議な形をしているソレは、粘液の性状も少し違っているようだった。少しだけオイリーな粘液はヌルヌルというよりはしっとりと俺の肌表面を覆っていく。そして、今までの粘液より熱い。ジンジンとしびれて、切なくて……。
腰を震わせると、極太が俺に突き刺さってきた。でも、今まで三本入っていたからか痛みもなく、ちゃんとこのために解されていたっていうのがわかるというか。ぴったりサイズに拡張されていたみたいだ。
「くふぁっ!」
一本の極太がずるずると動いて、直腸を抜けて腹の奥深くへ侵入してくる。というのも、たまに腹がボコッと動いていくのが自分で見えるから。途中で怖くなって腹を見るのはやめたけど。
どこまで入ってくるつもりなんだろう、腹を破られることはないよな……そんなことを考えると、今度はズズズッと抜けていって、抜けそうになるとまた奥へと入ってくる。
「やめっ、やめ……それ、だめ……だめだめだめ……」
俺を悦ばせるためなのか、触手ちゃんが産卵にいい位置を探しているのかさっぱりわからないけど、なんにしても俺は極太の動く刺激でイキまくっていた。びくんびくんと身体が痙攣して止まらない。イッたまま帰ってこられない……。涙も止まらないし、穴という穴から液体が溢れていると言ってもいいのかもしれない。もう何がなんだかわからないんだけど……。
すると、何度も腹の奥深くまで出たり入ったりしていた触手がピタリと動きを止めた。
「あー……あー……あー……うっぐ……」
極太触手がうねり、触手の中を弾力のある固いものが移動して括約筋を押し広げて内側に入ってきたのがわかる。どうやら、これが触手の産卵らしい。
人間の精子と受精させた卵を母体ならぬ父体に産み付けて世話をする。孵化のための温度や湿度を保つためか? などと曽祖父の記録に書いてあった。
俺は触手ちゃんに不安を訴えた……けど、もう止めてなんかくれない。腹の中に次々と卵が産み付けられて、それが排泄されないようにあの極太は入ったまま栓になっている。腸が動いて卵を押し出そうとしているのがわかるのに、押さえられていて時々痛みがあるんだけど、これって慣れるんだろうか。
「ふ……ふぅ……うぅ」
俺がうめき声を上げると、産卵管から何かが腹に注ぎ込まれてくる。膨満感はあるけど、痛みが少しだけ減ったような……?
すると触手が腹の上を撫でてきたり、口元にあの蜜玉を含ませてきたりした。そうか、この蜜玉は俺が抱卵している間の食べ物……それ記録に書いてあったっけ……あったかも? あったな……そう思った瞬間、極太が出たり入ったりを繰り返す。
「お゛……ぁうっ……あ゛あ゛……だめぇ」
腹の中の卵の位置を定期的に変えるらしい動きは、とてつもない快感を伴う。もう意味がわからない……どのくらい時間が経っているのかも、どれだけ自分が出しちゃったのも。時々眠りについて、強い快楽で目が覚めてを繰り返していた。
蜜玉は定期的に触手ちゃんから与えられて、それのおかげで空腹を感じることもなく、ずっと触手を後ろに咥え込んで抱卵していられてる。
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