7.初めての産卵*

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 毎日尻と腹に与えられる強い快楽だけでなく、俺の全身を冷やさないようにするためなのか身体に触手が絡みついてきてこすれるのもやばい。俺があまり何も考えられなくなった頃、極太触手が抜けるギリギリの位置までさがってきていた。 「ぬけひゃう……」  穴を締めようとするけど、どうしたらいいんだったっけ? と、わけがわからなくなっていた。だって、俺のそこはずっと太いものが入っているのが当たり前になっていたから。  なんとかきゅっと尻を締めようとしたら、別の触手が左足に絡みつき、大きく開かされた。それどころか、仰向けというより陰部を高く上げるような体勢にされて、ペニスを覆っていた触手も離れていった。  久々に外気に晒されたペニスは、その空気さえ刺激に感じるほど敏感になっていて、俺は思わず呻く。さすがに柔らかいままではあるけど、まるで包皮が剥けたばかりの頃のペニスに戻ったみたいだ。 「にゃに……ど、しゅるの?」  ふわふわした頭のまま触手ちゃんに尋ねるけど、もちろん返答があるとは思ってない。触手ちゃんのジェスチャーを読み取る思考能力も今の俺には残ってないし……。  触手ちゃんはゆっくりと、俺を仰向けのまま下ろそうとしてきた。行為が始まってからずっと持ち上げられていたから変な感じがする。でも冷たい床に下ろすわけではなく、広げた触手の上に寝かされているっていうのがなんていうか、優しいよね。 「ひゃあああんっ!」  下ろされたと思ったら、後ろに入っていたあの極太がジュポっと音を立てて引き抜かれたものだから、俺は大きな悲鳴を上げてしまった。  どうやら俺は触手ちゃんから解放……されたみたい。つまり……。 「うっ……でる……」  極太触手が抜けた穴からはドロリとした粘液が漏れ出てきて、腹の中を卵が移動してくるのがわかる。やばい。 「え、どしたら、いい……の、どう、したら」  今まで栓になっていた極太触手がないんだから、そりゃあ下りてくるわけで。腸蠕動は不随意運動だから俺の意思ではどうにもならない。俺の意識としては穴を締めている感じだけど、正直言って感覚がマヒしていてちゃんと締められているのかよくわからない。 「お、ちちゃう……」  と思ったとき、ビリリと身体を突き抜ける快感が襲ってくる。極太触手が自分の身体を離れたことで油断しきっていたから、眼の前に火花が散るようだった。 「かはっ」  直腸まで下りてきた卵が前立腺を圧迫しているみたいだ。グリグリと押されて、その刺激できゅっと穴が締まる。でもそれがまた卵で前立腺を圧迫してしまう原因で……。ガクガクと腰や内ももが震えだしてさらに穴が締まるけど、それだと産めないし、腹の奥からは別の卵が下りてきていて。 「あうう……だめぇ……こん、なの、きいてないぃぃ」  勝手に身体が痙攣して卵が出ない。出ないけど、内側からはどんどん押されてくる……苦しい気持ちい。  まだ快楽の続きがあったなんてと、涙をこぼしてひぃひぃしていると、触手がその涙を拭ってきた。「助けて」とそうつぶやくと、触手が俺の身体に巻き付き、少しだけ上半身を起こすような体勢にさせられた。背中を預けられるように支えられていて、確かに少し楽かもしれない。 「も、げ……んかい、かも……」    ひくひくする穴が内側から押し広げられていくのがわかる。その間も前立腺の圧迫で視界がチカチカするのが止まらない。   「あっあっ……ね、でちゃ……う……でちゃう、ああああああああっ!」    穴が決壊したあとは早かった。コポコポコポと腹の中を下りきっていた卵が続けて五つ全部排出されていく。粘液とともに立て続けに五つの卵に前立腺をゴリゴリされて括約筋を抜け出る感覚。精液なんて枯れ果てたんじゃないかと思っていたのに、卵が通過するたびに何かが飛び散り、どうやら潮も吹いてしまったようだ。  眼の前がチカチカするなんていうレベルじゃなくて、バチンと何かが焼き切れたように意識を失った。
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