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ああ、股間が痛い。また抜きに行ってこようかな……。というか、そろそろアレが始まって2週間なんだけど、いつまで続くんだろうか。本来なら俺はもうここを出ている予定だった。でも、こんなの放置して帰れるかって思って、ここに留まり続けている。
「あっあっあっ……で、る……でちゃ……」
「ハルロス!?」
近寄ると触手がハルロスを下ろそうとしているから、俺はそっとハルロスを抱えるように手を伸ばした。俺が手を伸ばしたからか、触手が俺の腕のほうにハルロスを乗せてくる。ちゃんと協力者として認識されているようでホッとした。
「くるし。きもち……あうぅ」
「なぁ、触手、さん。俺、どうしたら? このまま支えてたらいいのか?」
声をかければ触手は俺を座らせて、ハルロスを脚の間に抱えるように動かされた。ハルロスのペニスから触手が外れ、ずっと見られなかったピンク色の色素の薄いペニスが現れて俺のほうがまた勃起してしまう。キレイで目が離せない……。
「あぐぅ……」
呻き声とともに乳白色の玉がハルロスから産み落とされた。そのたびにハルロスのペニスから白いものが溢れ出て、俺は俺で自分の下着の中に暴発させていたけど、もうそれどころじゃなかった。
「あ……うぅ……きょ、は……おち、ない……」
「落ちない?」
「じかん、てい、しの札……まに、あわなかった……うう」
「札? 魔導札みたいなやつ? 確か、商品の中にあったような……必要なのか? 待ってろ」
抱えていたハルロスを触手にもたれさせると、俺はマジックバッグを持ってくる。魔導札なんて高価なもの滅多に売れないんだけど、時間停止のやつだけはたまに買う客がいるから2枚ほどは一応持っているんだ。
「こういうのだけど。使うのか?」
「はぁはぁ……いつか、おれい、するから……いち枚」
「いいって。どうするんだ?」
「おれの、たまご、いっこだけ、ほぞ、ん……して……箱、あ……るから」
ハルロスの指差す方向を見ると、破れた札の貼ってある箱が部屋の隅にあった。その箱を引き寄せて、一応触手にも聞いてみる。
「えっと、ハルロスがこう言ってるけど、一個ここに入れても?」
知能が高い触手は俺が言い終わる前に一個の卵を箱に入れてくれた。いや、本当に賢いな。いいのか? お前らの卵だろ?
「札、はって……ふか、早い……」
「ああ。わかった」
俺が箱に札を貼ったのを見届けたハルロスは、安心したのかふぅっと目を閉じて寝てしまった。
触手がハルロスを抱えているから安全だろうと思って、俺は外に行って汚れた下着を洗った。触らずに達してしまうなんていつぶりだろう。十代のころの夢精とかそんなくらいじゃないだろうか。でもあの産卵シーンはそのくらいエロかったんだ。脳にこびりついて一生忘れられなさそう……。
そんなことを考えながら室内に戻ると、触手がまた俺を引き寄せる。
「ちょっ、ちょっと。なになに?」
触手が俺にあの甘いつぶつぶをくれる。お礼ってことだろうかと、ありがたく食わせてもらった。最初は少し抵抗あったけど、ハルロスも食べているし、ハルロスの口を通じて俺も何度も飲んじゃってるからな。それに爽やかな酸味のあるスッキリとした甘みは、そこまで甘いものが得意でもない俺でも美味しく感じた。
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