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15.これは……なんと言っていいのか*
後ろからつんつんと背中をつつかれて、振り返るとちゃんと話し合って決まったのか一体の触手がいた。
「お前は……ミミ? 決まったのか? もちろん俺も参加するけどそれは大丈夫だよな?」
触手をぴこぴこと揺らしているから同意しているらしい。
一応俺だって長年暮らしている子たちの見分けくらいはつく。この子は確かにやたらハルロスに懐いていたし、俺にも小さい頃からかなりじゃれてきていた子だから納得だ。
触手たちの名前は俺とハルロスでつけたけど、ミミとかララとかセンスがないのは認める……いいんだよ、個別認識できれば。全員を触手って呼ぶわけにいかないって理由なんだからさ。
「じゃあ、ミミの発情期が来たらだなぁ……。ていうか、触手は五ヶ月で成熟するってハルロス言ってただろ? でも今まで数年間子どもたちはそういうのなさすぎだったけどなんでだ?」
「俺にもそれはわからない。ひぃ爺さんの記録だと成熟したら発情期が来てフェロモンを出すってことと、フェロモンに惹き付けられる人間の雄を好むんじゃないかってことだけだったんだけど……」
「それ、実は違うとか?」
「そうなのかもね……もしかして人間みたいに本人の意思である程度どうにかできるのかも」
そもそも、ハルロスとの子作りを希望したり希望しなかったりしている時点で、人間の雄の好みがあるってことだしな。フェロモンに惹き付けられるとかもある程度は要因なんだろうけど……。
そういえば、俺は一度も粉をかけられたこともないな。俺がそっちは絶対嫌だって思っているのをちゃんと読み取っているってわけか。さすが賢い。
そうこうしているうちに、ミミの色がほんのりと赤くなってきて、表面がしっとりしてきた。すげぇ……。
「香り、強くなってきてる」
「そうなのか? 俺には全然わからないんだけどなぁ」
「本当にマカルは嫌じゃない?」
「今更!? 俺が勧めたんだから……大丈夫だ。それに、どんなハルロスも愛してる。我を忘れて気持ちよくなっていいから。俺もずっと側にいるし、ミミと俺でたくさん気持ちよくしてやるからさ」
「そういうこと大きな声で言うなっ!」
真っ赤になっているハルロス……照れ屋なんだよな。可愛い、好きすぎる。でも俺は本当にそうしてやるつもりだ。ハルロスなりに葛藤があるのは見ていてわかるし、俺がそれを払拭するくらいの思いで包み込んでやらなきゃ、こいつらの側にいる資格はないだろって思うしな。
他の子たちも少しは興味あるらしいけど、さすがに全員部屋には入れないから外にいたり、窓からちろっと触手を伸ばしてきたりしている。
「ミミ……話したとおり頼んだよ?」
「どうした?」
「いや、なんでもないよ。……痛くしないでねって……」
あっという間にミミの触手は全体が赤くなり、トロトロとした粘液をまとっている。そのミミにハルロスは真剣な表情で何かを頼んでいて、前回の触手との交合が数年前だから怖いのかな……なんて思って見ていた。
◇
「待て待て待て待て!」
「マカル、気持ちいい?」
「おまっ……」
俺はミミに絡めとられて、ペニスを刺激されている……。とはいえ、ハルロスもなんだが。
何が起こってるんだよ……本気で恐怖しかないんだが!
「気持ちいいよね? マカルの弱いところ、全部ミミに教えたし」
「あふ……やめ……」
「大丈夫だから、ね、マカル。大人しくしてて」
犯されるんじゃないかって血の気が引いて……でも、いつもこういうことをハルロスは俺に許してくれてるんだよなとか頭の中がグルグルする。
ミミとハルロスにケツ以外のいたるところを刺激されて我慢なんかできるかっての。ハルロスに挿れたい……そう思ったとき、ミミの搾精管が俺のペニスに吸い付く。
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