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「このまま、気持ちを伝えられずに終わるのかな……」 「終わらせたいの?」 「わかんない……」 いつから 上杉くんのことが 好きなのか正直わからない。 でも 気づいた時には 彼に心奪われ惹かれている私がいた。 「ねぇ、紫帆。このままでいいの?」 「……うん、いいの。そうはいっても私、結構今の関係性気に入ってるから」 「……」 「じゃあ私、ぐちゃぐちゃにされた髪整えてくるね」 髪を整えて 来月に備えて仕事しなきゃ。 私たちが 恋人になれなくても せめて 1位と2位って 紙の上だけでも 彼の名前の隣に並んでいれたら幸せだから。 .
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