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数ヶ月後。 「う、嘘でしょ!?」 恒例の 部長からの成績を発表され 今度こそは勝てると 意気込んでいたのに私は和人くんに勝てずに二位だった。 「悪いな、また俺がトップで」 「っ、な、なんで!?」 「さあ?これが実力の差だろ。だから前に言っただろ?お前から仕事を奪う必要ない。むしろ、分けてあげたいくらいだってさ」 相変わらずの 嫌味たっぷりな和人くんは 私のことを見ながら得意げにそう言い切った。 「なによ、和人くんなんて大っ嫌い!!」 「本当に?」 「……っ、嫌いよ、バカっ!」 「はいはい」 大っ嫌い。でもね、本当は好き…… 終 .
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