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あえて 上杉くんたちを 見ないようにしてビールを流し込む。 「なあ、毎月毎月上杉が営業トップって絶対おかしいよな?」 「ああ、絶対に裏がある!でなきゃ、あのチャラチャラした上杉が毎月営業トップなんて信じれるか!」 「絶対、あの顔と身体で仕事取ってるに決まっ」 バシャーン。 私は 近くに置いてあった 水の入ったコップを くだらない会話をしていたふたりに思いっきりかけた。 「な、何すんだよ、新見!!」 「アンタたちがくだらない話ばかりしてるからでしょ?黙って話聞いてたら、ただの僻みじゃない!」 「は?何言っ」 「上杉くんはね、ああ見えて仕事には真面目なの!仕事に手抜きは一切しないし妥協もしない。アンタたちがそうやってくだらない僻みを言ってる間もね、自分の時間削って、仕事してんの!何も知らないアンタたちに上杉くんをバカにする資格はない!!」 そう 言い切り 私は残っていたビールを 一気飲みして荷物を持ち居酒屋を出た。 .
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