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「わかんない?」 「わかんないから聞いてるんだけど」 「クスッ。バーカ」 「は?」 「だから、お前はいつまで経っても2位なんだよ」 「なっ!ちょ、や、やめてよー」 そう 言いながら 私の頭に わしゃわしゃっと乱雑に触れ 上杉くんのせいで ぐちゃぐちゃになり結んでいた髪がほどけてしまった。 「変な髪」 「だ、誰のせいだと」 「ん、俺?」 「もー、本当、最低っ!!」 走って 部署を出た。 なぜかって? 私の顔は 多分、いや確実に真っ赤で この顔を見られたら 周りにも上杉くんにも気づかれてしまう…… .
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