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「……バカ。簡単に、触れないでよね……」 誰もいない廊下の壁に 頭をコツンと当てながら壁に寄りかかる。 ドキドキと 甘く高鳴る胸の鼓動。 犬猿の仲で ライバルと呼ばれた 上杉くんのことが実は好きだったりする。 最初、私たちは こんな関係じゃなかった。 同期で気が合って 入社当時はお互い協力しながら仕事をしていた。 けれど 月日が経つにつれて 私と上杉くんとの間には 実力の差が生まれ気づくと 上杉くんは成績トップで私は2位と位置付けられていた。 .
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