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33tempted(18〇入ります、ご注意ください)
◇◇◇
夏休みに入って最初の日曜日。
休みに入る迄、翔吾とは学校で顔を会わせていたが、誘いはかけてこなかった。
俺を抱いたって事もあるんだろうが、テツの態度を見て安心したんだろう。
竜治はシノギ関連で色々と忙しいらしい。
翔吾と同じく、誘ってくる事はなかったが、相変わらずメールをくれる。
今日は姉貴が家にいる。
さっきまでキッチンで一緒に朝飯を食べていたが、先に部屋に戻って漫画を読んでいたら、姉貴がやって来た。
「友也ー」
相変わらずノック無しだが、最近はどうでもよくなった。
それよりも、ちょっとからかってやろう。
「おお、姐御、お疲れっす」
「あのねー、極妻じゃあるまいし……」
「けどさ、そうなる可能性高くね? 火野さん、いい人じゃん」
「うん、まあー、ただ……もし本当に結婚する事になったら……父さんと母さんにどう言えばいいか、反対するに決まってる」
俺はベッドに座り、姉貴は床に座っているが、姉貴はため息をついてがっくりと肩を落とした。
「そうだよな……、まず話す勇気が……」
何かいいアドバイスをしたかったが、こればかりは何も浮かんでこない。
───と、電話が鳴った。
「あ、ちょっとごめん」
姉貴にひと言断って電話に出た。
『友也、僕だ、今日来れる?』
翔吾からだが、姉貴には打ち明けてあるし、もう隠す必要はない。
『ああ、うん……』
ただ、なんとなく親父さんがいるような予感がした。
『親父がさー、久々に会いたいって』
思った通りだった……。
(テツと別れたんだし、ハッキリ断ればいい)と、心のどこかで、もうひとりの自分が囁いた。
だけど……無下に断れば、翔吾を傷つける事になるし、テツにもとばっちりがいくだろう。
テツを破滅させるような真似はできない。
『そっか、分かった…』
『じゃあ、寺島行かせる、出先からだから……そうだな、20分後、車は白のプリウス』
『分かった』
「ヤクザなお友達?」
電話を切ったら、早速姉貴が聞いてきた。
「ああ」
「火野さんの雇い主だね」
「そうだな……、姉貴、家に迎えに来るから用意しなきゃ、ごめん、また帰ってから話を聞かせて」
20分後なら、早く用意しなきゃ。
「うん、分かった」
姉貴は笑顔で頷いて部屋から出て行ったが、俺は急いで用意をしながら気が重くなった。
絶対寺島に何か言われそうな気がする。
前回、イブキの事をウザイと思ったが、今はイブキの方がマシに思えた。
親父さんから貰った時計は、ネックレスと一緒にカバンにしまってあるが、時計だけを腕にはめて用意を済ませた。
時間を見て早めに下に降りると、直ぐに出られるように靴を履き、玄関のドアを開けて外を眺めながら待機した。
───程なくして車がやって来た。
今日は姉貴がいるから鍵をかける必要はない。
真っ直ぐに車の傍に歩いて行ったら、寺島は車の中で手を振って『乗れ』とゼスチャーで示した。
「あの、お世話になります……」
挨拶して助手席に座ると、寺島はジロっとこっちを見てアクセルを踏んだが、テツ崇拝者の寺島の事だ。
俺を叱りつけてくると思った。
「兄貴と別れたんだってな」
寺島には、テツと特別な付き合いだと言った覚えはないが、崇拝者だからテツの事を把握してるんだろう。
案の定、テツの事に触れてきた。
「はい」
「ま、元気だせ」
だが、まさか……な事を言う。
叱るどころか逆に励ますとか、どういう事だ?
「え……あの」
「フラレたんだろ?」
「あ、まあ……、はい」
「恩義の為なら……仕方がねー事もある」
「はい……」
「俺が話し相手になってやる」
「えっ、い、いえ……、そんな事をして貰ったら悪いし、俺なら大丈夫です」
「遠慮するな、おめぇとはそれなりに付き合いがある、苦しい胸の内を吐き出しゃいい」
「あ……、はい」
「さあ、話してみろ」
寺島は熱く語り、ありがた迷惑な事を言ってくる。
「え……、いえ、あの……」
「言えねぇか?」
「はい……」
言えないのもあるが、寺島とはそんなに親しくないし、言いたくない。
「そうか……それほどショックだったのか、分かる、兄貴のような男はそうはいねぇからな、ま、落ち着いたら声をかけな、いつでも聞いてやる」
「はい……」
正直困惑したが、思いやってくれる気持ちだけは、ありがたく受け取っておこうと思った。
屋敷に着いたら、玄関でイブキが出迎えた。
「兄貴~、おかえりなさ~い」
「おう、友也、上がれ」
テツは居なかったが、イブキの間延びした口調のお陰で……胸の痛みが和らいだ。
翔吾の部屋に案内されると思っていたら、そのまま親父さんの座敷に案内された。
「おやっさん、友也を連れて参りました」
「おお、入りなさい」
「へい、さ、友也、行け」
ついてきたのは寺島だけだったが、寺島に促されて座敷へ入った。
「あの……お邪魔します」
「ああ、こっちに来なさい」
「はい」
親父さんはイタリアンな開襟シャツに白いズボンという出で立ちだ。
ちょいワル親父という言葉が浮かんできたが、ガチでヤクザ屋さんを営んでいるので笑えない。
「座りなさい」
「はい」
促されて、座卓を挟んで親父さんの向かい側に座った。
座布団は予め出してあったので、待っていてくれたんだろう。
ただ、俺は翔吾の事が気になった。
「あの、翔吾は……」
「ああ、黒木がな、来てるんだ」
「そうですか……」
黒木は本当に翔吾に惚れてるようだ。
翔吾の性格から考えると、『ウザイ!』とか言ってぞんざいに扱いそうだが、翔吾も真面目に若頭をやる気になったし……部下は可愛がらなきゃいけないのかもしれない。
「杖の下に回る犬は打てぬ、そういうものだ」
「はい……」
親父さんはことわざで返してきたが、やっぱ俺が思った事は当たりだったらしい。
「翔吾の事はいい、わしといる時はわしの事を考えろ」
親父さんはすっと立ち上がり、俺の側にやって来て座ったが、自分の事を考えろと言っていきなり抱き締めてきた。
あれだけ翔吾を甘やかしていても、そこは別らしい。
「あ……はい」
甘い香りを漂わせ、力強くハグしてそんな台詞を言われたら、やたらかっこよく見える。
俺は親父さんの事を普通の爺さんだと……そう思い込もうとしたが、それはやめにして、素直にかっこよさを認めようと思った。
その方が抵抗なく身を任せる事ができる。
「今日も時計をつけてるんだな」
「はい」
「無理矢理抱かれたのに、それでもまだ気遣うか」
「ただ怖いだけなのかも……」
「まだわしが怖いか?」
「はい」
「まあ、それが普通だ」
親父さんは苦笑いして唇を重ねてきた。
ホテルの時は翔吾が一緒にいたから、親父さんが指図したりして奇妙な雰囲気だった。
こんな事言ったら悪いが、親バカな感じがした。
でも今日は初めから一対一だ。
膝をついて少し腰を浮かせていたら、舌を入れられて尻を撫で回され、バランスを崩して倒れそうになった。
すかさず親父さんが背中を支え、そのまま畳の上に押し倒された。
「あれから……翔吾に抱かれたらしいな」
「はい……」
親父さんは喋りながらTシャツを捲り上げ、胸板に唇を当ててきた。
「矢吹の前で抱かれるのは、キツかっただろう」
片手で乳首を摘みながら、反対側の乳首に唇を当てて聞いてくる。
「もう……終わった事です」
泣き言は言いたくなかった。
「翔吾ももう少し寛容になればな、いちいち腹を立てず、みんなで仲良くやればいいんだ」
しかし、親父さんはぶっ飛んだ事を口にする。
確かに仲違いするよりはマシかもしれないが、みんなを同じように愛せる筈はないし、そんなのは……単に欲求を吐き出すだけで虚しいだけだと思う。
「俺……、違うと思います」
「ほお、やっぱり特定の相手がいた方がいいか?」
「はい」
「矢吹か」
「いえ、今はもう……」
「そうか、翔吾はな、ホテルに行ったあの日、朝早く矢吹を自分の部屋に呼んで話しをした、君を矢吹と共有しようと思ったらしい、翔吾にしてみれば……最大の譲歩だった、だが……矢吹はハッキリと断った、君を共有するくらいなら、自分は手をひくと、それで翔吾は腹を立ててしまったんだ」
「そうなんですか?」
テツが自分の意地を貫いたのは分かるが、いきなりあんなに冷たくしなくても……。
だけど、翔吾が俺をテツと共有しようとしていたのは意外だった。
やはりテツは翔吾にとって大切な存在だから、譲歩しようとしたんだろう。
とは言っても……どのみち俺には迷惑な話だし、俺にだって意地はある。
テツにけんもほろろに突き放されて、追い縋るような真似はしたくない。
「だからわしは、みんなで仲良くすれば丸くおさまると言ってるんだ、そうすりゃ、君も矢吹と別れて辛い思いをする事はなかった」
親父さんはまだ言ってるが、そんなの……俺は納得がいかなかった。
ただ、今は親父さんと議論してる場合じゃない。
親父さんの唇や舌を感じながら天井を見ていると、徐々に息遣いが荒くなるのがわかった。
Tシャツを脱がされ、親父さんもシャツを抜いだ。
上半身裸になって抱き合ったら、シルバーの髪の毛が擽るように肌に触れてきた。
親父さんは、年配の人にありがちな緩いオールバックみたいな髪型をしているが、髪を染めてるんだろう。
綺麗な銀色の髪色をしている。
肌を這い回る濡れた舌が、敏感になった突起を弄び、太い腕の中でのしかかる重みに吐息を漏らした。
「向こうに布団が敷いてある、行こう」
冷蔵庫がある隣の座敷は前と同じく襖が開け放されているが、今日はちょうど襖がある位置に大きな金屏風が置かれている。
向こう側はほとんど見えなかった。
屏風には虎と鷹が描かれ、右側に背を低くして身構える虎がいて、虎は牙を剥いて左上に舞う鷹を睨みつけている。
鷹は大きな翼を広げて虎を睨み返し、鋭い鉤爪をひけらかして、今にも虎に飛びかかりそうだ。
「ん、屏風が珍しいかね?」
迫力のある絵に見とれていたら、親父さんが聞いてきた。
「はい、かっこいいな……と思って」
珍しいのもあるが、屏風の絵は掛け軸とは比較にならない位大きく描かれている。
今にも動き出しそうな勇壮な絵に惹き込まれていた。
「そうか、ま、そんなもんはいつでも見られる、向こうに行こう」
「はい、でも俺、まだ体綺麗にしてないんで……」
「ああ、今日はそこまではやらん、何も突っ込むだけが能じゃないからな」
親父さんは最後までやらないと言ったが、じゃあ、何をするんだ?
「あの、だったらシャワーだけでも浴びてきます」
別に汗臭くはないが、どのみち綺麗にした方がいい。
「かまわん、そのままでいい、さ、行こう」
でも親父さんは気にしないらしく、促されて起き上がり、親父さんの後について屏風の向こう側へ歩いて行った。
座敷はガランとしていて、隅に1枚板の重厚な座卓が置いてあるだけだが、外側に面した窓は丸くくり抜かれ、洒落た格子窓になっている。
座敷の真ん中に敷かれた布団はかなり大きなサイズだ。
枕は布団の幅いっぱいの大きい枕がひとつ置いてあるが、枕元には行灯のような形をした照明があり、その横に香炉が置いてあった。
「凄い和風……ですね」
「ああ、いい雰囲気だろ、さ、おいで」
親父さんは布団に入り、掛け布団をはぐって手招きする。
「はい」
布団まで歩いて行ったが、ふかふかの綺麗な布団に上がるのに、靴下を履いたままじゃ申し訳ない。
脇に座って靴下を脱いでいると、親父さんが服を脱ごうと言い出し、親父さんと一緒に服を脱ぎ捨てていった。
互いに全裸になったら、布団に入って親父さんの懐に抱かれた。
布団の中で腕枕をされて胸板に寄り添うと、親父さんは顔や耳にキスを落としてくる。
手のひらで肩をさすり、そのまま手を胸へ滑らせていったが、厚みのある手を肌に密着させてねっとりと撫でる。
肌を撫で回されるのは気持ちいい。
うっとりとした気分になって目を下へ向けたら、うっすらと腹筋が割れているのが見えた。
「鍛えてるんですね……」
「ああ、マシンで鍛えてる、年を取って何もせずにいたら余計にたるむからな、モテる為には努力が必要だ」
親父さんは自信ありげにニヤリと笑い、上にかぶさってキスをしてきた。
「ん"っ……」
初っ端から舌を挿し込み、幅広な舌をヌルッと奥へ突っ込んでくる。
面食らってまごついていると、舌を絡め取られて吸われた。
堪らなくなって厚みのある背中を抱いたら、顔を離して唇を啄むように吸ってくる。
荒々しいキスから一転してソフトなキスに変わったが、俺はこういうのに弱いからドキドキしてきた。
「わしはな、若い頃はこのナニで浮名を流してきたが……、よる年波には勝てん、こいつもぼちぼちガタがきつつある、こうして勃ってるのも薬の力を借りてるからだ、ははっ、これは内緒だぞ」
親父さんは勃ちあがる竿を俺の竿に擦りつけ、秘密をこっそり打ち明けたが、サプリメントを使ってる事は……とっくの昔に翔吾から聞いていた。
「あ、はい……」
素知らぬふりをして頷いたら、親父さんは首筋にキスをしてきた。
片手で腰を撫で回し、体をズラして丹念に肌を甘噛みしつつ、鎖骨の窪みに舌を這わせてくる。
手のひらは尻臀へ移り、大きな手が尻の肉を鷲掴みにして揉みしだく。
浮き出た鎖骨をしゃぶるように舐め回され、淫らな気分が高まっていった。
焦れたような熱い息が肌を掠め、舌は鎖骨から下へ向かって滑り落ち、胸の突起にたどり着いた。
舌先で突起を転がされ、軽く吸われて小さく声が漏れた。
「あっ……」
ぬるついた舌はマメに動き回る。
親父さんは沢山経験を積んできただけあって熟練度が高い。
勃ち上がる突起を弾いて倒し、舌で押し潰すようにグ二グ二押さえつける。
繊細な舌の動きに意識を奪われていると、舌は横へ滑って腋に向かった。
「腕を上げなさい」
「あの、でも……」
多分腋を舐めるつもりなんだろうが、そこはさすがに汗の匂いがするだろう。
親父さんの言葉に戸惑っていると、強制的に腕を上げさせられた。
「大丈夫だ、痛い事はなにもせん」
露になった腋に舌が触れ、擽ったくて思わず体が硬直したが、親父さんは腋の窪みを大胆に舐め回す。
「っ……!」
俺は腋毛も薄く、疎らに生えてくる。
邪魔くさいから引っこ抜いているが、そんなどうでもいい事が今役立った。
ただ、無毛でもやっぱ腋は汗の臭いがするんじゃないのか?
「あのっ……シャワー浴びてないし、もうそのくらいで」
「臭いを気にしてるのか?」
「はい……」
「君のような若い子の臭いなら、むしろ歓迎だ、こういう箇所はフェロモンが出てるんだぞ、たまらん」
気になって遠慮がちに言ったら、親父さんは高揚した顔で言う。
本人はむしろ匂いに興奮してるようだし、俺はそれ以上なにも言えなくなった。
恥ずかしさと擽ったさに耐えていたが、暫くやられるうちに擽ったさは薄らいでいき、舌の動きを快感に感じるようになってきた。
「どうだ、腋は敏感なだけに感じるだろう、それが証拠に……ここがカチカチになってるぞ」
親父さんが指摘した通り、ナニは立ちっぱなしな状態だ。
腋の下を舐められてこんなに興奮するとは思わなかった。
変態チックな自分が恥ずかしくなってきたが、親父さんは腰を動かして太い竿で俺の竿を擦り始めた。
「はははっ、そうら、兜合わせだ」
竿は先走りでヌルヌルになっている。
親父さんは腋をしゃぶりながら転がすようにグリグリ摩擦する。
シリコンリングがヌルヌル当たり、気持ちよくて……イキそうになってきた。
「う……、ハァハァ、い、イク、イキそう……」
「まだ駄目だ」
あと少しでイキそうだったが、親父さんは兜合わせをやめてしまい、反対側の腋を舐め始めた。
放置されたナニが腹の上で苦しげに痙攣し、堪らなくなって股間に手を伸ばした。
「も、もう……」
「我慢しろ! わしが満足するまで付き合うんだ」
だが、親父さんは強い口調で言って手首を掴んできた。
「ううっ……」
俺は両手首をひとつに纏められ、布団に押さえつけられて腋を舐め回された。
ベロベロと舐め回して吸い上げられると、ナニが痛いほど張り詰めてくる。
「ふっ、くっ、ハァハァ、う……」
「どうだ、苦しいか」
ひたすら耐えて呻いていると、親父さんはようやく手を解放して聞いてきた。
「は、はい……、もうイカせて……ください」
早く楽になりたかった。
「出してぇか?」
「……はい」
「ふっ、そんな事もあろうかと、用意しておいた」
「えっ?」
いかせてくれるのかと思ったら、親父さんはニヤついた顔で布団の脇に手を伸ばし、布団の下から怪しげな物体を引っ張り出した。
それは見た事のあるベルト状の物体だった。
───テツ愛用のナニを拘束するベルトとほぼ同じ物だ。
「それは勘弁してください……!」
「ん……? さては矢吹に使われてたな、はははっ、だったら慣れてるだろう」
「い、嫌です、それ……マジで、あ"あ"っ……!」
「これで耐えるんだ」
「うう"っ……そんな」
やめて欲しかったが、親父さんはベルトを竿の根元に巻いてしまい、マジックテープでギュッと固定してしまった。
「いいか、勝手に外すんじゃねーぞ、わかったな!」
しかも、高圧的に言って睨みつけてくる。
親父さんは基本的に優しいが……時々組長さんに戻る。
俺はナニを縛られた状態で、胸や脇腹、腰から太もも、膝の裏まで……ねっとりと時間をかけて舐め回された。
射精感が繰り返し襲ってきたが、出したくても出せない状態が延々続く。
「くっ、ううーっ! ハァハァ、はあ"……、これ、い、嫌だ……キツイ」
まさか親父さんが快楽地獄をやるとは思わなかったが、親父さんは下半身を重点的に責め始めた。
足の付け根や玉を舐め回され、ナニはパンパンに張って痛みをおぼえていたが、親父さんは生殺しのナニをそのままに……俺をうつ伏せに転がした。
「うっ! く!」
竿が布団に押し付けられてズキンと痛んだが、尻の溝にローションを垂らされて焦った。
「あっ、その……」
「安心せい、素股だ」
親父さんは背中にかぶさり、ナニをケツの溝にはめてきた。
いきなり突っ込まれたらマズいと思ったが、素股だと聞いて安心した。
枕に顔を埋めて身を任せたら、親父さんは腕をついてナニを尻の谷間で往復させ始めた。
「あっ……あ……」
安心したのもつかの間だった……。
竿が尻の谷間を擦り上げると、当然シリコンが穴を擦り上げてくる。
「どうかな……? こういうソフトなやり方も悪くないだろう」
親父さんは項や肩にキスしながら話しかけてきたが、ベルトで縛られた竿が布団に押し付けられ、咽び泣くように先走り汁をダラダラ垂らし、ナニと連動する体内の疼きが際限なく高まっていった。
「あぁっ……ハァハァ」
「はあ、はあ、よーし、このまま出すぞ」
太い竿は尻の谷間で張りを増している。
「ハァハァ、まっ……待ってください!」
怒張した竿がビクビク跳ねるのを感じたら、自分で自分が止められなくなった。
「ん……、どうかしたか?」
「か、体……綺麗にします……、だから……その」
「ひょっとして、入れて欲しいのか?」
「……は、はい、お願いします」
自分から親父さんに頼んでいた。
「おお、そうか……、わしはな、君に負担になっては可哀想だと思って、それで素股で……と思ったんだが、そういう事なら入れてやる」
親父さんは俺の事を気遣ってくれたようだが、俺はいつの間にか自分から欲しがるようになってしまった。
股間のベルトを外して貰い、親父さんにローブを借りて羽織り、体を綺麗にしてくる事にした。
俺は座敷を出たが、廊下には誰もいなかった。
ホッとしてまずトイレで体内を洗浄し、隣接する浴室でシャワーを浴びて終了した。
洗い終えてシャワーの湯を止め、浴室から出ようとした時、不意に扉が開いて誰かが中に入ってきた。
親父さんかと思って振り返ったら……テツだった。
「えっ……?」
驚いて目を見開いた瞬間、乱暴に壁に押し付けられた。
「うっ!」
浴室の壁で額を打ったが、ファスナーを下げる音がした。
まさかと思って狼狽えていると、後孔にイチモツの先端があてがわれた。
「ちょっとテツ、な、何して……!」
テツは俺を無視して、強引に中に押し入ってきた。
「はっ、う"あ"っ!」
すんなり入ったのは、予めローションを塗ってるからだとわかった。
お陰で痛みを覚える事はなかったが、反り返った竿が一気に奥へ入り込み、忘れかけた記憶が蘇ってきた。
「あ"ぁーっ!」
強い衝撃に堪らず声を上げたら、手で口を塞がれて激しく突き上げられた。
「ん"っ! ん"ん"っ! ん"ふっ!」
突然の事に気が動転し、目がチカチカする。
俺はこの竿に開発された。
だから体は嬉々として感じまくる。
突かれるたびにくぐもった声が漏れ、バランスを崩して倒れそうになり、壁に両手をついて必死に体を支えた。
さっきまで親父さんに弄ばれていた竿が、呆気なく体液を飛ばし、射出する快感に目が眩んだ。
「ん"ん"ーっ! ふっ、ふ……う"っ!」
俺がいった直後に、テツは腰を打ちつけて止まった。
体内に熱い体液が吐き出され、強い脈動を感じる。
気持ちよすぎて足の爪先から頭のてっぺんまで、体中が蕩けそうだ。
口を塞がれたままだから、息が詰まって苦しかったが、俺は久しぶりに浴びたテツの温もりに陶酔していた。
テツはやるだけやると、すっと身を引いてナニをしまい込み、無言のまま浴室から出て行った。
「あ……」
力が抜けてその場にへたり込んだ。
突然襲われ、無理矢理やられて振り返る暇すらなかった。
「なんなんだよ……何してんだ……俺は捌け口か?」
別れを告げておきながら、何故こんな真似をする?
訳分かんねぇのに、俺はガッツリ感じてしまった。
やたら悲しくなって涙が滲みだしてきた。
「くっ……」
だけど……無性に腹が立つ。
「馬鹿野郎……、やっぱあんたは……最低だ!」
もう一度シャワーを浴びる羽目になり、シャワ浣をして親父さんの所へ戻った。
あんな事があったばかりで、何となく顔を合わせづらかったが、ふかふかの布団にくるまって親父さんの腕に抱かれた。
「遅かったな、念入りに洗ったのか?」
「あ……はい」
「わしのために、そうかそうか……だったら可愛がってやらねば申し訳ない」
親父さんはガバッと起き上がって掛け布団をはぐり、俺の足を抱え上げてM字開脚にさせた。
「こうした方がよく見えるからな、どれどれ」
屈み込んで局部に顔を近づけ、両手で尻臀を開いて局部をじっくり観察する。
「う……」
顔が火照ってきたが、親父さんはお構い無しにローションを塗り、体内に指を入れてきた。
テツにヤラれたばかりで中は敏感になっている。
指で体内を弄られ、蟻の戸渡りに舌が這いまわり、玉舐めまでされたら……めちゃくちゃ感じてしまう。
「あ、あぁっ……」
玉舐めは竜治にもやられたが、親父さんの方がより丁寧な気がする。
「はははっ、指に食らいついてくる、もう欲しがってるぞ」
親父さんは楽しげに言ったが……。
「んっ、ハァハァ」
玉がぎゅうっと縮こまってイキそうになってきた。
浴室でテツにイカされたのに、起立した竿が先走りを垂らして腹を濡らしていた。
「せっかく得た機会だ、じっくりと可愛がってやるからな」
親父さんはゆっくりと噛み締めるように、行為を楽しんでいる。
「あ、あの……っ、俺っ、もう……」
「コラコラ、まだダメだぞ」
堪らなくなって訴えたら、親父さんは起き上がって意地悪くニヤリと笑い、怪しげな物をまた布団の下から引っ張り出した。
「あの、これは一体……」
ナニを拘束するベルトじゃなくて良かったが、親父さんはそれを俺に穿かせる。
「付けてみりゃわかる」
何だか分からないうちに穿かされたのは、黒いピチピチの短パンだったが、レザー製のそれはただの短パンじゃなく、ナニの所と後孔の2箇所に穴が開いている。
それはアダルトグッズだとわかったが、親父さんはまた別のアダルトグッズを出して、俺の両手首をひとつに拘束した。
それもナニのやつと一緒で革製のベルトだ。
テツもこういうSM系グッズを使うのが好きだが……ひょっとして親父さんの影響なのか?
ふとそんな事を思ったが、親父さんは再び俺の足を開かせて下半身を責め始めた。
「んんっ……」
親父さんはアナルにじっくりと舌を這わせていき、俺は濡れた舌の感触に息が乱れ、股間が熱くなるのを感じた。
舌は焦らすように穴の周辺をうろつき、不意を突いて舌先で中心を突いてくる。
「う……、くう"っ、っ、ハァハァ」
そんな事を繰り返されるうちに、火のついた体が限界に達し、パンパンに張り詰めた竿がビクッと跳ねて体液を飛ばした。
「うんんっ……!」
腹の底から湧き出す甘い痺れが、瞬く間に体中を侵食していき、歯を食いしばって快楽に浸っていると、親父さんはムクっと起き上がった。
「アナル責めでイクとはな、君は本当に感度がいい」
頭がクラクラして言葉を返せずにいると、親父さんは再びガバッと屈み込み、萎えたナニを咥えてきた。
イったばかりの竿を刺激されるのは相当辛い。
くすぐったいような感触に我慢できず、やめてくださいと頼んだが、親父さんはやめようとしない。
そこからは悶え苦しむ羽目になったが、やがて段々気持ちよくなってきた。
辛いのを通り越し、快楽が湧き出してくる。
俺は親父さんの絶妙な舌使いに酔いしれ、ナニがダラダラと粘液を漏らしていた。
「よーし、よし、潮をふいたぞ」
親父さんは起き上がって満足そうに言う。
「ハァハァ、あ……っ、ぐっ…」
潮と言われても……俺にはよく分からなかったが、尿でも体液でもない粘液がダラダラと垂れてきて、革のパンツを濡らした。
「よく我慢したな」
俺は頭がボーッとして放心状態になっていたが、親父さんは拘束具を外し、パンツを脱がせ、イチモツにローションを塗っていった。
ああ、入れるんだな……と、惚けた頭でそう思っていると、先端が穴にあてがわれ、太い竿が体内を押し広げて入り込んできた。
「くっあっ! んああーっ!」
放心状態だった意識が覚醒され、体が即座に反応した。
「なあ友也君、親父さんって呼び方はつまらねぇな、わしと2人きりの時は信春と呼べ、いや……待て、ノブちゃんの方がいいか?」
親父さんは笑える事を言ったが、吹き出す余裕はなかった。
「あう"っ……、う"っああーっ!」
リングが前立腺を擦りあげ、強烈な衝撃が脊髄を駆け上っていく。
親父さんの体が密着して揺れ動き、突かれるたびに快感が突き抜けていった。
喘ぎ声をあげて親父さんにしがみついているうちに、意識が混濁し始め、そのまま訳が分からなくなる筈だったが……耳元に荒らげた息がかかり、体の奥に広がる熱をはっきりと感じた。
「んぐっ……、ハァハァ、ぁ……」
気絶しなかった……。
「気を失わずにもったな、もう慣れたのか? はははっ」
親父さんは笑いながら言ったが、俺は竜治に慣らされたせいじゃないかと……惚けた頭の中で密かにそう思っていた。
体から熱が引いていくと、力が抜けて親父さんの背中から手が滑り落ちた。
「そりゃそうと、さっき言った事だが……」
ぼんやりと天井を見ていたら、親父さんが話しかけてきた。
「はい……」
「ノブちゃんでいいな?」
「え……、あ、あの……」
「可笑しいか? わしは悪くないと思うんだが……」
今度こそマジで吹き出しそうになったが、親父さんは本気で言ってるらしい。
笑っちゃ駄目だ。
「いえ、あの……、ちょっと呼びにくいし…、信春さんじゃダメですか?」
いくら2人きりの時限定でも、ノブちゃんはさすがに可笑しい。
「うむ、ま、いいだろう、2人だけの時はそう呼んでくれ」
親父さんは納得して頷き、大きく息を吐いてぎゅっと俺を抱き締めてきた。
「パパー、入っていい?」
すると、突如翔吾の声がした。
「まだダメだ、黒木はどうした」
「ベッドで伸びてる」
「また乱暴な真似をしたんだろう、あまり無茶をしたらだめだぞ」
「黒木がもっと強く突いてくれって言うから、希望を叶えてあげただけだよ」
「そういう時はな、ちゃんと反応を見ながら手加減してやるものだ」
「うーん、わかったよ……、じゃあさ、終わったら友也を部屋に来させて」
「ああ、わかった」
親父さんは翔吾が座敷に入るのを許可しなかった。
翔吾は俺の事を言って立ち去ったが、俺はベッドにぐったりと横たわる黒木の姿を想像し、顔がニヤついていた。
「あの……」
「ん、なんだね」
「黒木さんって、年はいくつなんですか?」
「矢吹と一緒だ」
「そうですか……」
黒木はテツと同い年だった。
「黒木が気になるか?」
「あ、いえ、ただ年が気になっただけです」
「そうか、ま、たまたまとはいえ、手を出したのは翔吾だからな、ちゃんと面倒みてやるのも上に立つ者のつとめだ、ふっ……、邪魔されてはかなわんからな」
親父さんはもっともらしい事を言った後で、不敵な笑みを浮かべて本音を漏らし、俺の頭を撫でてきた。
俺は親父さんと翔吾の間に挟まれた状態になっているが、それは大した事じゃなかった。
それよりも……テツが何故あんな真似をしたのか、そっちの方がショックだし、一生懸命割り切ろうとしているのに、また心を乱されていた。
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