小鳥ちゃんとの暮らし

４　今は亡き鳳凰雀（ホウオウジャク）の華景清（かけきよ）さん（雄）
＜プロフィールトップ、カバー画像の黒い鳥＞

１０年以上前ですが、旅行中鳥の世話を頼んでいた人が不注意で逃がしてしまったコキンチョウが、どこの店を当たっても入荷できないと言われ（ワシントン条約が厳しくなって海外からの生体の輸入が困難になった為）、入手できたとしても値段も相当跳ねあがると言われ、それは前から言われていたので覚悟してたけど、店に入らないのではどうしようもない…どうしよう…と途方に暮れていた私。

が、電話帳（アナログ）で「珍鳥・珍獣」と広告を打っていた店を発見。
県内でもちょっと遠いけど、電話してみたら、普通に「今いるよ」と言われたので、体調の良い時に買いに行ったら、色変わりのイエローとかもいるし、何より目を奪われたのが、この鳳凰雀さま。

こんな鳥は初めて見たし、存在も知らなかったので、一目惚れしてコキンチョウと一緒にお買い上げ。
真っ黒なボディーにうなじの所だけからし色という渋さ。でも長ーい尾羽が華やかで、かっこいい。

アフリカの鳥だけど日本生まれの日本育ちだとかで、特に寒さに弱いという事も無く、鳴き声も綺麗。
１１月頃になると、長い尾羽は抜けて、体色も雀のような茶斑になるので、うちに遊びに来た友達は「詐欺じゃん」と言ってたけど、鳥で夏羽と冬羽が全く違うというのはよくある事で、春になるとまた体色も黒くなり始め、長い尾羽も生えて長くなって来る。

でも数年後に病気で死んでしまって、形見の尾羽は今でも保管してるけど、ずっと新しい方を買いに行きたいなー…と思いながらも持病の悪化等で買いに行けず……。

今年（２０２４年）の３月に、寿命短いので前に買ったのとは別のコキンチョウが死んでしまって、その店に買いに行こうと思ったら電話通じず。
ネットでは営業してると書かれてたし、チャットでもそう言ってたけど、移転でもしてるならともかく、店舗名や電話番号も同じ。住所も。
１０４（番号案内）で聞いても、その店の電話番号は登録されてないと。

ガーンッ！！
変わった鳥が沢山いて、私が店に行く事さえ出来れば入手できると思ってたのに、頼みの綱がなくなってしまった…。ショックショックショック。

思えば決して若くはないおじさんが一人でやってたようで、他にスタッフもいなかったし、あまり衛生的とは言えないような店だったので、後継者がいなかったのかも。

なんにしても、もうこの鳳凰雀さまを手に入れる事はまず不可能。
すぐそこのスーパーと市内の複数の病院行く以外は、鳥を見てくれる獣医さん（少ない）くらいしか出掛けられない私が、老体？にムチ打って行こうと思ったのに、ショックしか無い。

コキンチョウも、最近はまた数が減ってるとかで（繁殖が難しいらしい）、あちこち調べてやっと入手できたくらいで（１話で書いた熟年ご夫妻）。

私以外にも鳥マニアの方々はさぞかし困っているのでは…。