わたしの自信作(9)

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わたしの自信作(9)

 …………う〜〜ん。  あ、そーだ。  これほどの完成度を誇る一品なのだから……いいこと考えたぁ。  同じクラスにいるお絵描き仲間にプレゼントしよっと。  プリンターの前にいたわたしは、すぐに意中の人の机へと歩きました。 真由実「……ねーねー、てっちゃん、ちょっとちょっと」 てっちゃん「……んー? なに? ……あ、なんか印刷したの?」 真由実「うん。……これ、あげるよぉ、自信作なんだ」 てっちゃん「……えっ、なに、これ…カレンダー?? ……く、くれんの? お、おお、おおぉぉおおお〜〜こ……これが、自信作、かぁ? お、おおぉぉぉぉ……セ……センスって、すごいものだな……け、けど……い、いいの? ホントにもらっても……」 真由実「うん。あげるーー」 てっちゃん「あ、あ…そ…そう? ……ん、ん、うん……ぁ、ありがと……」 真由実「いえいえ、どーいたしまして」  上記のようにわたしは幼き頃から、好意を抱いた相手には臆することなく、想いを伝えられる人間でした。
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