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わたしの自信作(3)
技術の授業の日がやってくるのが楽しみでしたぁっ!!
「言われていたものは提出し終わったので、マウスでお絵描きするんでっしゅ」と張り切っていたんですよ。
……が、ここで悲しいことがわかります。
えーー、手元には一枚だけフロッピーディスクがありまーす。
フロッピーディスクというものを使用した方ならば、おわかりいただけることと存じますが…………これには保存できる容量がちょっとしかありません。
スマホを日々使っている方には、まったく理解できない容量であります。
キロとはなにか? メガとはなにか? ギガとはなにか?
……という話になってまいりますわ。
簡単にいうと……ペイントで描いた作品ファイルをひとつ保存するや、それだけでもう別のファイルを保存できなくなる、という物体がフロッピーディスクだったのです……。
……かと言っても、わたしの自宅には別のフロッピーディスクってないし、どこかへ買いに行くということも、当時は難しかったんですねぇ。
駅前の家電量販店なんかなかったんです!
中学生のわたしには「こここ、コレはどこで売ってるんだよ」ってことであります。
もちろん、PCそのものにはファイルを保存できます……が、いつ削除されてしまうか、わかりません。
わたしだけではなく、たくさんの生徒が使う部屋であり、PCなのです。
部屋内に置かれているPCの数は、だいたい50台近くあったでしょう。
わたしがお絵描きしているPCだって、別の組の誰かが何かの授業があったときは使うでしょう……わたしにもそれぐらいはわかりましたわよ。
容易でない事態へ直面した中学生は席を立ち、技術の先生へ直談判に向かいました。
……これは、そう……有望なる作家の一大事なのですッ。
おおおお、愛しき我が国よ、若人のあふれんばかりの才能を活かさずして、輝かしき世を、いかにして築けようや!?
歴史を学ぶと、我々が歴史から学んでいないことがわかる。
……わたしがどうして、そう言うかってぇ??
ふふふ、エゴが作り出した幻想によって答えてやろうッ!
なぜならば、わたしは未来から過去を見て、現在を確定し、ここで語っておるからであるッ!
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