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わたしの自信作(4)
真由実「あのぅ……先生……」
先生「……んーー、どーした?」
真由実「フ、フロッピーディスクのことで……」
先生「フロッピー?? ……もう、出したのか?」
真由実「はい」
先生「あー、手直ししたいんだな?」
真由実「てなおし??」
先生「ほら……自己紹介文を書き直したいとか、絵を貼り付けたいとかさ……」
真由実「い、いえ……そんなことは、もーいいんです」
先生「あ、そうなの?」
真由実「あの、フロッピーディスク……ですが……先生、一人に二枚くれたじゃないですか。提出するやつの他のもう一枚は自由に使っていいって……」
先生「うん」
真由実「それで……先生、フロッピーディスクって、好きに使っていい一枚以外にもらうことって……できないんでしょうか?」
先生「……ん……それは、あと何枚か別に欲しいってことか?」
真由実「……はい」
先生「…………」
真由実「……」
先生「……すまない。フロッピー……無いんだよ」
真由実「え……? ない?」
先生「……うん。お前たちに渡したものだけしかないんだ。……ケースに二枚、フロッピーは入ってるだろ? ……そして、一枚は自己紹介文を保存して、提出するよな。じゃあ、もう一枚あるやつは何かというと……予備なんだ」
真由実「よび??」
先生「フロッピーが壊れちゃったり、PCで読み込めなくなったり、無くしちゃったりした場合の予備なんだよ」
真由実「…………」
先生「だから、二枚渡してるんだ。……先生も、他に持ってないんだよ。……ほら……お前たちが提出したやつしかここにはない。クラスの人数に合わせて、あのケースに入ってるやつを用意してるから……」
真由実「……」
先生「……すまない。役に立てなくて。……なんとか、一枚でやってみてくれ。……本当にごめんな」
真由実「……い、いえ、先生に落ち度はありません。わかりました」
頭を下げる先生にわたしも頭を下げて、席へと戻りました……。
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