13人が本棚に入れています
本棚に追加
朝陽はなんとか約束をこぎつけて、学校ではなく家で、秋吉に歴史関係のアニメや漫画を読ませた。
いわゆる『宿題』だ。
そうして翌日の放課後、それについて自分が解説を入れながら、テスト勉強に出そうな単語や用語を彼の頭に叩き込んだ。
日本史以外の教科も、なるべく動画や漫画を見せながら説明した。
すると秋吉は今まで停滞していたのが嘘のように、意欲的になり、単語や歴史の流れをするすると覚えるようになった。
(どうして今までこの方法を思いつかなかったんだろう)
結構な遠回りではあったが、秋吉からすると、これ以上ない近道だった。
最初のコメントを投稿しよう!