殺したいほど君を愛してる

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「もしもし、和也さんですか?」 「どなた様ですか?」 「雪の彼氏の正臣と申します。」 「あ、正臣さんですか。今回は辛かったでしょう。改めて、雪を守ることが出来ずに申し訳ございませんでした。私はほとんど、殺人犯ですよ」 後半へ向けて、明らかに声のトーンが下がっていった。 「いえいえ、そんなことないですよ。こちらこそ詫びたいなと感じ、今回電話をいらさせて頂きました。和也のほうこそ大きな罪悪感による苦しみがあったと思います。」 「あなたの方がしんどいに決まってます。」 「お互い様ですよ」 全く、思ってもいないことを口にする。 「辛い思いをしたもの同士、仲良くしたいなと思うのですが、そちらはどうですか?」 「正臣さんが許してくれるのであれば是非」 「それじゃ、またご飯にでも行きましょう」 「ありがとうございます」 おれは、和也と仲良くなり、連絡先を入手することに成功した。
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