1.あの日の思い出

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 兄ふたりに誰か紹介を頼むという最終手段に出たこともあるが、何故か目を逸らされただけで終わった。  腹が立ったので兄ふたりには将来ハゲるよう念を送ったので実る日が楽しみである。    そして兄からの紹介がダメならば、もう頼る相手はいない。  向こうから声をかけてくれないのなら私から狩りにいかなくてはならないだろう。  ジェイクのブロックをかい潜り、万一現地に居ても私だと気付かれないでなんとか令息と知り合わなければ私の婚期は遅れる一方だ。  もう後がない私の考えた方法は――
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