いただきます

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僕は母親に連絡した。母親からは、1ヶ月前から体調を崩し入院し、危ない状態だと知らされた。でも、伯母から僕には知らせるな、と言われていたと。 僕はもう一度、伯母に電話をしたが留守電に繋がった。 「馬鹿野郎、 何故言わない! 直ぐに帰るから待ってろ!」留守電にそう残して電話を切った。 上司に状況を説明して、そのまま空港に向かった。文字通り着の身着のままだ。東京への便は混んでいて、ファーストクラスだったら羽田に一番早く着くANA便が取れた。 繋がりにくい機内のWifi経由で母親から病院名を聞き出した。 CAは戸惑っただろう。食事もあまり摂らず、ファースクラスで12時間強のフライト中、ジッと腕組みしてほとんど動かない乗客に。 羽田に着いたら税関審査もあっという間だ。何せ、荷物がPCと少しの書類が入ったブリーフケースだけだ。 タクシーで病院に向かった。タクシーを飛び降り、聞いていた病室に入ったら、僕の両親と叔父が集まっていた。 「さっきまで、生きてたのよ。この2~3日はほとんど意識無かったのに、ほんの少しの間だけ少し容体が回復してね」母が言った。
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