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メルリは猟銃を持ったまま、森の入口に立っていた。
(今日も来ないのかな……。)
あの日の次の日、メルリはいつもの場所でフレンを待っていた。
フレンから、いろいろ聞きたい話もあったし、助けてくれたお礼も言いたかった。
しかし、フレンは来なかった。
次の日も次の日も、三週間ぐらい経ってもフレンは現れない。
(もう、会えないのかな。寂しい。寂しいよ。)
メルリはハンターの家系に生まれた娘だった。
メルリの父もハンターだった。
母親はメルリを普通の女の子として育てるつもりだったが、メルリは父みたいなハンターになるのが夢だった。
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