はじまりは悪役令嬢

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 黄金の瞳が燻ると、据わった視線をこちらに向けてアイナノアは言った。 「では、みんな死んでしまえばいいわ」 「貴様・・・?!」  アイナノアが何かを呟くと、石畳の上に禍々しい魔法陣が浮き上がり、その場にいた全員が激しい痛みを感じた。 「皇太子殿下・・・!!!」  アダム皇太子もその場にいたのに、皆膝から崩れ落ちていくのが目の端で捉えていた。  リビももれなく床に膝をつき、体中を駆け巡る痛みに嗚咽した。 「いっ、うぁあぁぁっっっっっ!!!!!」 それが、最期の記憶だった。 次に目を醒ましたら、私はなぜかアイスブルーの髪に、尖耳、黄金の瞳をした美少女になっていた。  それも、アイナノア様に。
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