第三話 物語設定

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「……あれ?」 そうだ。 私は倉庫室にいた。 で、パソコンの画面が黄色に光ってたから……近づいて……。 あ、なんかゲームの世界にいったんだけ? ……いや、あり得ない。 非現実にも程がある。 冷静になってみればいつまでもファンタジーに心を寄せる子供のような思考で物事を考えていた。 「……夢、だよね?」 夢とは思えないくっきりした情景がフラッシュバックする。 「いやいや……疲れてるだけ、きっと……」 そう言い聞かせる。 そうだ。疲れて倉庫室で寝てしまったんだ。 私ってば本当によくやらかすんだから……。 「……帰ろ……」 家に帰ってゆっくり寝よう。 そうすれば疲れもある程度とれるはず!! 私は倉庫室を出て、帰路へ急いだ。 空の色は薄い青。 オレンジ色はすっかり抜けて、本来の夜の色が間近に迫っていた。
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