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1867年6月21日、ゴビンタン砂漠のアリス・スペンサー邸宅の夕食時。
「今日は何を読んだのかしら?」
私は夕食の時間にアダムとロミィに聞いた。
「僕はモヒカン族の最後」とアダムがフライドポテトを頬張りながら答え、ロミィはミルクを飲みながら「不思議の国のアリス」と答えた。
二人とも充実した読書時間を過ごしたようだ。
夕食はパンとミルク、肉、フライドポテトだった。またしてもミラが調理してくれて、私ちは砂漠で食べているとは思えないほど快適な夕食の時間を迎えていた。外出していた私とルイ以外の皆は、しっかりお茶の時間にパンとバターとペストリーを食べたようだ。
「あなたたちに協力することに決めました」
私の言葉に全員が息を飲んだ。
私は砂漠のアリス・スペンサー邸宅では、ミラも執事のレイトンもテレサも一緒に食事をすることを求めたので、3人も一緒に同じ食事を取っていた。これは1867年ならば考えられないことだが、あいにく私は過去の人生の記憶を持っている。サバイバルで同じ船に乗ったものは互いに命を預けあう仲間だと3人を説得したのだ。
私の言葉を聞いた執事のレイトンとテレサとミラは思わず私の顔を見返した。
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