僕のSpecial Feast

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いやなんだ……ちょっと笑える。だって僕にとってはすべてが嬉しくて、楽しいことなんだからね。 「ご飯、何を作ってくれたの?」 君の耳元に、小さく囁いてみる。 「……サラダと、チキンのソテーと……うずら豆と野菜のスープ」 「わぉ、おいしそうだ。明日の朝食べていい?」 「……いいけど」 「ところで、ちょっと腕を緩めてほしいな?ひあに顔を見せて」 このお願い3度めだよ。 君はやっと腕を外して、僕に顔を見せてくれた。ありがとう。君は今日も綺麗で、ちょっとはねた髪も可愛い。 「ひあはお腹すいてないの?何か食べたの?」 でも、その上目遣いは反則だ。 「大丈夫だよ。機内食もちゃんと食べたしね」 僕はにっこりと笑ってみせた。 「それにひあはいま、他にもっと食べたいものがある」
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