カタストロフィ

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私は事情を説明し、警察署で更に詳しく話をした。録音したスマホの音声も提供し、警察がパソコンにそのデータを移行した。 結局家に帰ったのは深夜0時頃。佐賀を出て、大学入学から東京で一人暮らしをしている私は、すぐにベッドに横になった。 お盆も明け、明日18日から仕事が始まるが、こんな沈んだ気持ちでは会社に行けそうにない。心身共に疲れ果て、燕と事件のことが頭からまるで離れない。落ち着くまでは、少し会社を休んだ方がよさそうだ。 私は目をつぶり、眠りにつく前にまた大粒の涙を流した。
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