プロローグ 変な夢見ました

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 そんな事を考えたせいで驚く事にかすかにまぶたが開いてしまう。  それでも顔を下半身に持って行かないように最善の注意を払いながら、微かに開いたまぶたの隙間からその彫像のような肉体に見惚れる。  一体どうなっている。私の脳内は?    何しろ今からこの男と…な事を?ってどうしてそんな事を妄想してしまう。  取りあえず私はすでに何もつけない状態で横たわされていて身体を覆うものもなく彼の前にすべてを晒しているわけで。  どうしてこんな事にって…これは夢だからに決まっている!  それに吉田あかねの頃の記憶に夢が重なっただけの事…私だって付き合った人もいれば処女でもない。  ただし、もう何年も彼氏はいなかったけど。  だから一人妄想で乙女ゲームの男の子とそんな卑猥なことを妄想をするような事もあった。そんな事さえ今となっては懐かしいが。    そんな事を考えた途端に肌の内側がひどくひりついて毛細血管の隅々までが覚醒したみたいにドクドク脈打つ気がする。  見られている。彼の視線が私の身体を……  そう考えただけで身体じゅう真っ赤になって行く。  
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