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プリムローズの淡いピンク色の瞳と紫色の瞳がかち合う。
彼は肩をすくめると目をすがめた。
「そうか?でも結構感じてるみたいだが…それに女に痛い思いさせる趣味はない」
信じられないほどの甘い声でそう言うと今度は唇を寄せる。
彼の身体は私のすぐ横に沿わされていて嫌でも彼のきれいに整った筋肉が目に入って来る。
「や、やめて」
「じゃ、どうする?何もせずにただやれって?俺のやり方じゃないんだが」
男が顔を上げてふっと笑って、プリムローズの顔にかかった乱れた甘いはちみつのような濃い金色の髪をそっと耳の後ろに押しやる。
「それに寒くないか?ここ結構ひんやりしてるから、ふたりで身体重ねれば、温かくなるだろう…いいから、気を楽にして」
私はただ身じろいでまた唇と両脚をぎゅっと閉じる。
どういうつもりなんだろう?
まるで好きな相手とするみたいにふたりで身体を重ねればですって?
いや、何を真面目に考えているんだろう。これは夢でそんな演出なんかどうでもよくて!
「いいから、任せろ!」
彼は、いきなり肌を舌で舐め始める。
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