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そんな真梨香との交際を始めてから、半年が過ぎた頃、貴弘は小学校から高校まで同じ学校に通っていた幼馴染の清水修也と偶然再会した。
当時の沙菜は、その修也の彼女だったのである。
学生時代、人気者でクラスのヒエラルキーのトップだった貴弘が、不細工な女と付き合っているというのに、当時から根暗でパッとしなかった清水に、こんな美人の彼女がいるという事実が、貴弘のプライドを傷つけ、そして清水から沙菜を奪うことに夢中になった。
その結果、貴弘は清水から沙菜を奪い取ることに成功したのだが、あくまでも本命は将来、社長のポストを約束されている真梨香なのだから、当然沙菜は貴弘にとって、ただ欲求を満たすだけの存在だったのである。
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