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☆
今回は午後も早々に切り上げフィールドを後にし、途中、食事をしようとイタリアンレストランに寄り道をした。
「あーもー疲れましたー」
三宅が椅子の背もたれに寄り掛かり、天井に向かって嘆く。
「でも楽しかったろ」
尚登に笑顔で言われ、三宅は背を伸ばし座り直す。
「はいっ、大変楽しかったですし、なによりイケメンに囲まれて幸せでした!」
正直に言えば、皆が笑い出す。
「良には大層お世話になって」
ゲーム中にそう呼んでと言われて、恥ずかしながらも従った。
「これくらい、お安い御用」
三宅の向かいに座った良が笑って答える。
「めっちゃかっこよかったし、何度も守られてすっかり惚れてしまいました。特定の相手がいないなら、付き合ってくれない?」
これまたストレートな告白に陽葵はびっくりした、続く良の答えにさらに驚愕する。
「特定の人、いないからいいよ」
笑顔での返答に、尚登も村上も「おお」と口をそろえていた。
「えっ、いいの!?」
「うん、俺、来る者は拒まず」
なおも笑顔の言葉に、さすがに尚登が苦言を呈する。
「そういう言う方はどうかと思うぞ」
良は今度はにやりと笑った。
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