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三宅が聞けば、良は笑って「そう」と答える。
「さくらちゃんが結婚式挙げる時も相談乗るよー、京都だから遠いけど。ドレス制作は基本的には客の要望を忠実に再現するけど、やっぱ似合う、似合わないもあるじゃん。んー例えば、ふっくら体型の人はやっぱスレンダーラインのドレスはちょっとななんだよ。もちろん本人がどうしてもというなら花嫁が一番きれいに見えるよう作る、でもどうせなら似合うものをってやんわりとこちらはいかがでしょうなんて提案できる人だから、相談してみれば突破口になりそう?」
「ふむ。じゃあ相談がてら、やっぱり一着くらい、ドレス、作るか」
尚登は提案するが、良が笑い飛ばす。
「そこは気を遣わなくていい、俺から相談内容も含めて紹介しておく」
しかしそれとて技術の提供だ、良からその分の金を支払うつもりの提案だ。
「行ってみるか、りぃ」
言われて陽葵はうんうんと頷いた、ドレスを作っている人からのアドバイスがもらえるなと、ありがたいことこの上ない。
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