②初参戦

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この施設は厨房もあるレストランがある、メニューも豊富で温かくおいしいご飯があるのが魅力だ。そして市街戦ならば暗闇での戦闘できる。 「俺は構わないよ、陽葵さんが疲れて倒れないようにしないとね」 言われて陽葵は頷いた。銃を始め装備は相当重く始めた時は大丈夫かと思ったが、今はそれを感じていない。興奮がそれを感じさせないのだ。それは恐怖心もだ、早く次のゲームをやりたいと思うなど、考えもしなかった。 ☆ 結局は完全に陽が落ちる前にフィールドを後にした。興奮しているとはいえ、陽葵に疲労の色が見えた。自分ひとりならば倒れるまでゲームを楽しんでもいいが、陽葵をそうさせるわけにはいかない。 荷物は一旦田園調布の家に置きに行く、洗濯は陽葵が住むベランダもないマンションではできないからだ。使用人もいる尚登の実家だが、もちろん人任せにはしない、翌日改めて戻り後片づけだ。良は自分が使ったものは持ち帰ると申し出たが、尚登は固辞して全てを置いて家を出る。 母の希美には泊っていけと引き留められた、だがご飯を食べに行くと言って出かけてしまう、そのまま山下の陽葵のマンションへ戻るつもりだ。
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