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福引きとプレゼント
「――どしたの? 琉人。突然、こんなところに呼び出して……あ、もしかして――」
「いや告白じゃなくて!!」
「あははっ、まだ何にも言ってないよ?」
「……ぐっ」
翌日、放課後にて。
そう、いつもながらの悪戯な笑顔で話す藍李。今、僕らがいるのは体育館の裏――うん、なんでこんなとこに呼び出しちゃったんだろうね。よくよく考え……いや、よくよく考えなくても、普通に帰り道で良かったはずなのに。
まあ、今さら後悔しても仕方がない。バレないようどうにか緊張を抑えつつ、ゆっくりと口を開いて――
「……あの、藍李……これ」
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