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「それにしても、こっちはほんとに助かるけど……ほんとに大丈夫? 琉人くんも忙しいんじゃない?」
「いえ、僕は暇ですからご心配なく。24時間、365日暇ですから」
「……いや、そんなわけないでしょ」
頂いたコーラを嗜みつつ、縁側にて他愛もないやり取りを交わす僕ら。いやまあ、流石にそれは言い過ぎたけど……でも、実際のところそれほど忙しいわけでもないし、仮に多忙だったとしても気に掛けてくれる必要はない。だって――
「――さて、改めてありがとね琉人くん。はい、今日の分」
「……こちらこそ、いつもありがとうございます」
感謝の言葉と共に、深雪さんが差し出した数枚の紙切れ――例の福引き券を、こちらも感謝を告げつつ受け取る僕。まあ、普通に見返りを頂いてるわけだし。
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