第1話 どうして、ラブコメでは初回にパンをくわえて走るのでしょうか♪

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第1話 どうして、ラブコメでは初回にパンをくわえて走るのでしょうか♪

ー ヴェローナ魔法学院 ー  中立都市ヴェローナにあるこの魔法学院には、世界各国の貴族や王族の子供たちに加え、剣術や魔法の才能にあふれた若者が集まっていた。  魔法学院の北方に位置するフロストヴァルド王国の三男、 アッシュ・ノースフォードも入学の日を迎えていた。 「アッシュ様、あまり朝食が遅いと、式典に間に合いませんよ。」 ルーナが準備をして王子をせかす。 ルーナ・ノーヴァはアッシュ王子の付き人+護衛+家庭教師である。 アッシュの学業面でのサポートの目的で選抜された、 フロストバルド随一(ずいいち)参謀(さんぼう)であり、 錬金術師(アルケミスト)であり、王国一の「戦略級」土精霊魔法使いでもある。 遠方のフロストバルドから、王の命を受け、 アッシュの為に派遣されている。 「よし準備ができたぞ、ルーナ、僕の方が先にでるよ!」 「王子、忘れ物はないですか!」 「今日は式典だけだからきっと何もいらないよ!」 王子は走って飛び出す。 ルーナは遅れて追っていく。 「アッシュ様、待たせておいて、置いていくのは、あんまりですよぉ。」
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