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翌日リリアとアッシュは、講義の後に魔法学院の広大な図書館に足を踏み入れた。
「アッシュ様、あまり人目に触れたくないので、人払いの魔法をかけますわね。」
と言って、魔法を発動して行動することとなった。リリアたちは図書館の地下を奥に進んでいく。
「リリア様、私たちはどこにむかっているのですか?」
とアッシュがやや不安になって疑問を漏らした。
「一般の開架部分では人が多すぎますので、
図書館の『閉架』に行くだけですわ」
とリリアは、禁書庫のことは詳しく言わずに事情を説明した。
リリアは魔法で隠された扉を発見した。扉は魔法で厳重に封印がしてあったが、リリアが警戒魔法を解除し、多重の封印を解いて入る。
警戒する王子をなかば無理やり引き連れて禁書庫に侵入した。
「わあ…」
アッシュは入るとたん歓声を上げる。
禁書庫の中は、薄暗く、静寂に包まれていた。無数の書物が、巨大な書架にぎっしりと並べられていた。
リリアは、書架の間を縫うように歩き、古い書物に目を輝かせた。リリアは、闇魔法の禁書を読み漁りはじめた。
アッシュは、しかたなく「アーク関連の書籍」を読むことにした。
アークは、錬金術師でもあるルーナから出されているテーマで、君主になるには絶対的に入手するべきものと、教えてもらっていた。
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