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「アッシュ様、いいですか、アークはですね、
君主の魅力と能力によって、その構成領域が変化するのです。」
と、アッシュ王子はルーナの講義を思い出していた。
アークとは、古代技術による空間を閉じ込める装置らしく、
「軍隊や財宝などを隠し持つということが可能になる装置」
ということであった。
ただ、アークが保有できる空間には限度があるため、アークの存在をより有効に活用するために「国家」を活用するらしい。
おそらく王子の出身フロストヴァルド王国も、アークを所有しているだろうということであった。
ただ、アークの存在は、兄のレイヴァルドからも何も聞いておらず、おそらく現国王のレイヴァルドだけの秘密であると思われた。
ただでさぇあの無口な兄さんがおしえてくれるはずもないか、とアッシュは思い直した。
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