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下層は、遺跡に比べると随分広い広場であった。
中央には、大きな黒い竜が眠っているようだった。
「暗黒竜か、、、」
とルーナはつぶやく。
この世界には竜種は数多くいるといわれるが、
色は漆黒の黒、呪いのダークブレスを用い、ダークフレアなど暗黒魔法を使用する、強力な竜である。おそらくダンジョン最下層の守護者であろう。ルーナも見るのは初めてだった。
この竜が試練なんだろうか。
竜は眠っているようだったが、アッシュ達を侵入者とみなし、目を覚ましたようだった。ルーナはアッシュを守るように即効で防御魔法を展開した。
まず、竜の怒号が、ダンジョンの奥深くまで響き渡る。
リリア皇女は竜の咆哮に対してプレッシャーにさしも反応しないようであったが、一般人であるアッシュは超絶どぎまぎしていた。
「ここは私が対処しますわ。」
とリリアが暗黒竜に近付いて行った。
リリアは、漆黒のローブを翻し、暗黒竜に真正面から優雅に歩いていた。
暗黒竜は、人間がなんのようだといわんばかりに、鋭い爪でリリアに襲い掛かった。
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