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「ふむ…………おかえり衣笠龍鳳、いきなり銃を向けて済まないね」
「あ、あの……ええと……」
「なんだ、もう行っていいぞ」
「は、はいー!!!」
怖い、怖すぎる!私別に何か怒らせるようなことしたの!?
門番の女の人はギロッと目付きを悪く私を睨んできて意味がわからない!
また銃を向けられてはたまったもんじゃないと私は舎内へと逃げ込んだ。
「えっと……私は2年D組……左の階段登ってすぐそこって言われたけど……」
まるで戦国時代のような城の形に現代の建築を加えた特別な建物となっている。みんな短い振袖のついた和風セーラー服を来ているが腰には刀、だけどまだ何がぶら下げている予感がする。何人か銃を隠し持っていそうな生徒もいれば丸腰で軽々しくスキップをする生徒も見かける。
そんな様々な予想ができる生徒たちとすれ違い階段で2階に登ろうとした時1人の人間が立ち止まっていた。
「やあ、初めまして衣笠龍鳳。おかえり、舞桜高校へ」
「た、ただいまです??」
「改めて私は」
「南雲……麗華……さん」
「!」
「舞桜高校2学年委員長の南雲麗華さんですよね」
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