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「物部紅里須、私と同い年のサボり魔」
「そうそう!………って最後は余計!」
他にも今まで関わってくれた風紀委員メンバーの名前を次々と当てて……いや、思い出し龍鳳を歓迎した。
そんな龍鳳をじっと見つめ、顎に指を当てながら1つ思い出した。
「忘れてた!今日は風紀委員で戦闘訓練を実施する日だった。総員!直ちに迷彩に着替え、武器を持ち込みS.R第1訓練所へ向かえ」
咲羽の突然の指示にも風紀委員のメンバーは迅速に動いた。
この学校とは思えぬ動きを見た龍鳳は空いた口がふさがらず立ち止まるしか無かった。
───え、なにこれ。防衛隊の教育隊かなんか?
次々と外に出る中最後に残った咲羽は立ち止まり2丁の銃をもって龍鳳へ向けた。
「え?」
「退院祝いじゃ、今からお前も行くぞ!」
「えっ」
そう言って銃を渡され、咲羽はせっせとその訓練所に向かった。
「…………はは……はははははははは。終わった」
◇
「全員集まったな」
舞桜高校の地下に位置する都市のような場所。それは殺し屋組織SilentRavens本部である。圧倒的秘密を誇るこの組織は地上のように広く集合住宅や商店街などがある、だがここにいるものはほとんどが殺し屋に対D.F軍隊を率いている。
そんな中2学年風紀委員は第1訓練所という主に戦闘訓練をする場に招集された。
綺麗に何十列にも及ぶ横隊で並び、各隊長ごとが横に並んでいる。
「1年は体力錬成、3年は実任務に向かっている。我々のやることは実践的な戦闘訓練をやってもらう。いいな?」
咲羽の問に全員が一斉に返事を返した。
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