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「はいもしm」
『夏蝶!!お前今何時だと思っている!!!!!!!!』
「あっ」
現時刻23時過ぎ、中学生と小学校6年生がこんなところで過ごしていたら余裕で補導対象。
「うへ〜……私もお母さんに今電話かかってきちゃった」
「あはは……お互い様だね。それじゃ龍ちゃん」
少女が龍鳳の前にしゃがみ込んだ。
「夏蝶?」
「おんぶしてあげる、あたしの足ならすぐに着くからさ」
「やったー!」
歓喜の声をあげ龍鳳は少女の背中に飛び乗った。
「夏蝶列車しゅっぱーつ!!!!」
「しゅっぱーつ!!」
合図とともに少女は街の灯りを背景に山を駆け下り、障害物を華麗な動きで全て避けきった。
「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!はやいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
「もっと速くしてあげようか?」
「もっと速く?…………わぁ!?!?」
この少女はチーターか何かなのかさらに加速し始めた。
龍鳳にとってはジェットコースターに近い感覚でおぶられていた。
少女の息は上がって切れていたものの無事龍鳳の家に着くことが出来た。
「あ、ありがとう夏蝶……すごく息がしずらそうだよ?」
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