薬師ヴォルフィの理想と現実・その8

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「ヴォルフィ、お願い……もう、焦らさないでぇ……」  ヴォルフィ。初めて呼び捨てにされた。心の距離が近づいた気がして嬉しくなったヴォルフィは、一気に身を沈めた。リリスはいつもより小さい男根を逃さないようにぎゅっと締めつけてくる。さすがサキュバス。もっととおねだりされ、滾ってしまったヴォルフィは、我を忘れてリリスを突いた。人間の自分さえ精気以外求められていないかもしれないのに、本当は狼の自分も求められたいだなんて、非常に贅沢なことだと思っていた。望んでいた状況全部乗せ。止められる訳がない。リリスさん好きです! 大好きです! と心の中で叫びながら、ヴォルフィはリリスと一緒に達した。こんなに充実した行為はヴォルフィのこれまでの人生で初めてだった。
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