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ヴォルフィはリリスの隣に寄り添うように丸くなった。ああ、リリスさん可愛かったなあ。ひさしぶりの狼も、なんだか開放的で楽だし。リリスさんから優しく撫でられるの、本当に気持ちいいなあ。そんな風にヴォルフィがとても満ち足りた気持ちでいると、リリスから声を掛けられた。
「後ろからじゃないと嫌? 今度は私が抱きしめたいの」
リリスの誘いにヴォルフィは耳を疑った。狼の姿を見ながらすることになるのに、本当にいいの? そう思ったが、おそるおそる対面で致してみると、リリスは非常に幸せそうな表情を浮かべた。甘い声音。優しく背を撫でてくれる手。多幸感に満ちた行為。ついさっきこれまでの人生で初めてだと思った充実感をあっさり上回ってくる。
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