薬師ヴォルフィの理想と現実・その9

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 ヴォルフィはリリスの唇を夢中で奪った。唇が離れると、眉を寄せ、少し不本意そうに言う。 「もう……ほんと、サキュバスなんだから……」 「え?」 「こんなにとろとろであったかいのに、ぐにぐに締め上げてきたら、すぐイッちゃうでしょ……。僕はじっくり愛し合いたいのに……」  ヴォルフィと目が合うと、リリスはいたずらっぽく微笑んで再び訊ねた。 「足りない?」 「まだ全然足りない」  君をたくさん食べたいし、僕をたくさん味わってほしい。  ヴォルフィはリリスにもう一度くちづけ、そのまま抜かずの二回目に入る。リリスの胸をヴォルフィは手のひらでそっと包む。本人は大きさを気にしているが、ヴォルフィはリリスの胸が好きだ。ふれるとしっとりと吸い付くようで心地がよいし、薄い桃色の乳輪と乳首も可愛らしい。なにより、ヴォルフィと交わるようになってから、リリスの胸は少し大きくなった。大きさは関係ないと思っていたのに、自分が育てたようで、ヴォルフィはちょっと嬉しいのだ。
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