薬師ヴォルフィの理想と現実・その9

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 小さな乳首を指で優しくこねると、リリスが我慢しきれずに声を上げた。 「あぁ……んっ!」 「ここ、気持ちいいよね。摘まむのと吸うのと甘噛みと、どれがいい?」  ヴォルフィが乳首を摘まむ力を少し強めると、リリスと目が合った。リリスは恥ずかしそうに頬を染め、目をそらしながら小さな声で言う。 「……全部」 「わかった。全部するね」  サキュバスは性に貪欲なので、毎回全部求めてくる。ヴォルフィもわかっていて毎回訊ねていた。正式に恋人の立場になると、甘い快楽を与えられるのは自分だけだという喜びが段違いで、非常に興奮する。ヴォルフィはリリスの乳首を舌先で突き、そっと吸った。 「やぁん! それ、だめ……」 「だから、そんなに締め上げたらすぐイッちゃうって言ってるでしょ」 「だってえ……」 「気持ちいいの?」 「きもちいい……きもちいいの……」 「気持ちいいなら仕方ないね」
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