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サキュバスリリスとヴォルフィの変化
「足りなかったですか? それとももっと激しくした方がよかった?」
「そ、そういうのじゃなくて、私がヴォルフィさんのところに行くのは迷惑かと……」
「来ない方が迷惑なんだけど。言ったでしょう、来ないと心配で困るって」
ヴォルフィは怒鳴りつけた訳でも大声を出した訳でもない。けれども、リリスは彼から発せられる静かな怒りの威圧感におののいていた。いつものヴォルフィではない。
「綺麗な服を着て、初めて会った男と寝ようとするなんて、リリスさんは誰でも構わないんでしょう? それなら、これまで通り、僕でもいいじゃないですか」
リリスが小さく頷くと、ヴォルフィは店の壁に手を突くように指示した。彼はそのままスカートの裾をまさぐり、リリスの下着の紐を解き、下ろした。ヴォルフィがリリスの秘所をまさぐると、既に蜜がこぼれている。身体は正直で、リリスは感じてしまっていた。常とは違う状況に興奮したのではない。鈍いリリスでもさすがにわかったのだ。ヴォルフィは明確に自分を求めているのだと。リリスに精を注ぐためではなく、純粋にヴォルフィの意志で求められることは、こんな状況でも嬉しかった。
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