サキュバスリリスとヴォルフィの変化

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 狼は彼の先端でリリスの花園をちょんちょんと突いた。ぐずぐずに溶けたリリスの入口を狼の先端だけが幾度も出入りする。気持ちいいけれど、全然足りない。もっとしっかり奥まで入ってきてほしいのに、弄ぶような動きだ。ほころんでしまった女陰を狼の男根で満たしてほしい。リリスは思わず訴えた。 「ヴォルフィ、お願い……もう、焦らさないでぇ……」  リリスの必死な声を聞き、狼は己を突き入れた。いつものヴォルフィより狼の肉棒は細く短い。リリスはようやくもらえた雄根を離したくなくて、狼を逃がさないように中をぎゅっと締めた。狼はリリスの胴のあたりにしがみつくように前脚をかけ、動き始める。リリスの中で狼のものが擦れるたび、身体の中心が疼き、熱が増した。腰の動きは荒いはずなのに、意外と可愛らしい狼の脚がなんだか優しく絡んでいて、毛皮に包まれて、抱きしめられているようにリリスは錯覚する。彼女の胸がきゅんとするのと、身体に快感が刻まれるのには相関があった。 「ヴォルフィ、きもちいい……お願い、もっと……」  リリスはもはや気持ちよくなることしか考えられないし、狼も本能のまま腰を動かしているだけだ。ここには獣しかいない。  絶頂を得たリリスがくずおれるようにうつ伏せになると、狼は濃厚な甘い精を注ぎ込んだ。狼はしばらくリリスに覆いかぶさっていたが、タシタシと彼女の背中を肉球で撫でると、隣に寄り添うように丸くなった。
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