サキュバスリリスの相手は一人

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 ヴォルフィの報告が終わったので、リリスはそもそも不安に思っていた「会う度に致す回数が多く、身体の負担をかけているのが心配だった」という気持ちを伝えた。リリスの言葉にヴォルフィはすぐさま「一緒に暮らそう」と返してきた。 「回数は今のままでも全然問題ないけど、一緒に暮らせば毎日でも可能だし、一日あたりの回数は減っても週計はむしろ増えるからリリスが飢えることもなくなると思うし、僕はたくさんできて嬉しい上に、余計なエネルギーが捌けるから狼の力を制御しやすくなって助かる。いいことしかないんじゃない?」 「あっさり解決した」 「もともとリリスが狼の僕も受け入れてくれたら提案しようと思っていたし。でも結婚はしばらく先がいいと思うんだよね」 「もう結婚まで考えてるの?」 「もちろん! 二年くらい先がいいかなあ。それまでリリスと恋人らしいことをいろいろ楽しみたいな。ときめくようなデートとかあんまりしたことないし」
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